新型コロナ感染状況 専門家“報告数だけで減と判断は危険” 08月08日

新型コロナウイルスの現在の感染状況について、国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授は「日々の感染者数をグラフにすると山を越えて減少傾向にあるように見えるが受診できない人や検査キットを入手できない人も相当いるため、報告されている数だけで減ったと判断するのは危険だ。症状が軽い人や無症状の人を含めると、報告の2倍くらい感染者がいてもおかしくない」と指摘しています。

そのうえで多くの人が移動するお盆を控えていることについて、「いろいろなイベントが行われていて行動制限がかからないのでやりたいようにやっていいと誤解している部分もあるが、感染は人の動きによって影響を受ける。都会から帰省や移動、旅行をすると思うが、それが感染拡大の要因になりかねず、過去最多を上回る地方が出てくるかもしれない。特に地方は医療提供体制が弱いので感染がさらに増えていけば相当厳しい状況に置かれる」と警戒感を示しました。